はじめに
2026年1月14日、週刊文春が元ME:I(ミーアイ)メンバーのCOCORO(ココロ)こと加藤心(かとうこころ)さんの独占インタビューを公開し、大きな波紋を広げています。
「一度も休みたいと言ったことはない」「事務所から病気だと嘘をつかれていた」という衝撃的な告白に対し、所属事務所LAPONE GIRLS(ラポネガールズ)は同日「事実と異なる点が含まれております」と反論声明を発表。双方の主張が真っ向から対立する事態となっています。
本記事では、この問題について双方の主張を公平に紹介し、客観的な視点から分析していきます。
ME:Iとは?グループの概要
ME:I(ミーアイ)は、2023年12月にサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS(プロデュース101ジャパン・ザ・ガールズ)』から誕生した11人組ガールズグループです。
所属事務所は「LAPONE GIRLS(ラポネガールズ)」。吉本興業と韓国の大手エンターテインメント企業CJ ENM(シージェイイーエヌエム)が共同で設立した会社で、JO1やINIなどを輩出したLAPONE Entertainmentの女性版として設立されました。
2024年4月17日にデビューシングル『MIRAI(ミライ)』でメジャーデビュー。タイトル曲「Click(クリック)」は大ヒットし、デビューわずか8ヶ月で第75回NHK紅白歌合戦に出場を果たしました。
問題の経緯:時系列で整理
今回の問題を理解するために、まず時系列で整理します。
- 2024年4月17日:ME:Iメジャーデビュー
- 2025年3月29日:COCORO活動休止発表(体調不良、医師の診断のもと休養が必要)
- 2025年7月1日:RAN(石井蘭)活動休止発表(精神的疲弊)
- 2025年10月15日:SHIZUKU(飯田栞月)活動休止発表(規定に反する事案)
- 2025年12月22日:4人脱退発表(COCORO、RAN、SHIZUKU、KOKONA)
- 2025年12月25日:女性自身が素行不良報道
- 2025年12月31日:契約満了・脱退、紅白出場(10人で)
- 2026年1月1日:加藤心Instagram開設
- 2026年1月14日:週刊文春独占告白、LAPONE GIRLS反論声明、弁護士声明
加藤心さんの主張:週刊文春インタビュー
週刊文春の140分にわたる独占インタビューで、加藤心さんは以下のように語っています。
1. 活動休止は本人の意思ではなかった
「一度も休みたいと言ったことはないです」と加藤心さんは主張。本人は活動継続を希望していたにもかかわらず、事務所から一方的に活動休止を通告されたと述べています。
2. 病気の診断はなかった
「実は事務所から病気だと嘘をつかれていました」「風邪すらひいていないのに休養させられた」と告白。2025年3月29日の活動休止発表で「体調不良」「医師の診断のもと休養が必要」とされましたが、これは事実ではないと主張しています。
3. セカンドオピニオンでの医師の反応
加藤心さんはセカンドオピニオンを求めて地元の神経内科を受診。「境界性パーソナリティ障害」と診断されたことを伝えると、医師から「それはあり得ない。短時間で診断できるものではない」と言われたと主張しています。
弁護士による調査結果
加藤心さんの代理人弁護士(レイ法律事務所・河西邦剛弁護士、西山晴基弁護士)は、以下の調査結果を公表しました。
- 複数の医療機関に照会し、カルテ等の医療記録の開示を受けた
- 医師から直接ヒアリングを実施
- 「診察した全ての医師から何らの病名での診断をしていないとの回答を受けた」
- 2025年3月20日の医療記録には「現在の健康状態は良好」と記載されていた
弁護士は「ファンの方々、ラポネエンタテインメント内、関係各社等において、加藤心さんについて誤った情報が広がっている可能性があるため、当職らの調査内容を公表しました」と説明しています。
LAPONE GIRLSの反論
事務所は同日、公式サイトで以下の声明を発表しました。
「該当記事中の発言については事実と異なる点が含まれておりますが、契約およびプライバシーを含む内容のため、詳細に関するコメントの公表は差し控えさせていただきます」
つまり、「違う」とは言っているものの、具体的に何が違うのかは明らかにしていない状況です。
女性自身の報道と弁護士の反論
2025年12月25日、女性自身は関係者の証言として以下を報じていました。
- 休養中に「マスクや帽子などで顔を隠すこともせずに連日飲み歩いたり、朝帰りを繰り返していた」
- 「派手な金髪にして遊び歩いているという目撃情報」
- 現場への遅刻が多く、グループ内で「遅刻魔」1位に選ばれていた
これに対し、加藤心さんの弁護士は以下のように反論しています。
- 「素行不良で解雇された」という報道は事実ではない
- 契約満了で脱退した
- 記者が加藤心さんにもLAPONE GIRLSにも取材を行わなかったと主張
- 記事が削除されなければ法的措置を取ると警告
分析:なぜ主張が対立しているのか
「言った・言わない」の構図
現時点では、双方の主張が真っ向から対立しています。
重要なのは、どちらの主張が正しいかを第三者が判断するのは困難だということです。
加藤心さん側は弁護士を通じて医療記録を根拠として提示しています。一方、事務所側は「プライバシー」を理由に詳細を明かしていません。
事務所が詳細を明かさない理由
事務所が「事実と異なる」と言いながら詳細を明かさない理由として、いくつかの可能性が考えられます。
- 契約上の守秘義務:タレントとの契約内容を公開できない
- プライバシーへの配慮:医療情報や私生活に関わる内容
- 訴訟リスク:詳細を公開すると法的問題に発展する可能性
- 他のメンバーへの影響:現在活動中の7人への配慮
ただし、「詳細を明かさない=嘘をついている」とは言えません。
PRODUCE系グループの構造的課題
この問題は、PRODUCE系オーディション番組から生まれたグループに共通する課題を浮き彫りにしています。
- 日韓合弁事務所の複雑さ:吉本興業とCJ ENMという異なる企業文化
- 短期間での大人数管理:11人のメンバーを短期間でマネジメント
- 契約期間の問題:限定活動グループの宿命
過去にもIZ*ONE(アイズワン)やJO1(ジェイオーワン)など、PRODUCE系グループでは様々な問題が報じられてきました。日韓の企業文化の違いや、短期間でのグループ運営の難しさが背景にあると考えられます。
加藤心さんの経歴
加藤心さん(2000年11月1日生まれ、愛知県名古屋市出身)は、2019年1月に韓国のガールズグループCherry Bullet(チェリーバレット)でデビューしましたが、同年12月に脱退しています。
当時も脱退理由は公式には明かされず、本人は後に「健康上の理由や色々なことが重なった」と語っています。2度目の「理由が明かされない脱退」という状況に、本人が「今度こそ真実を伝えたい」と考えた可能性があります。
今後の展望
ME:Iの今後
2026年1月より7人体制で活動継続。テレビアニメ「どうせ、恋してしまうんだ。」第2期OPテーマ「LとR」をリリース予定です。ファン(YOU:ME)の動揺をどう収めるかが課題となります。
加藤心さんの今後
2026年1月1日にInstagramを開設し、17万人以上のフォロワーを獲得。弁護士を通じて「加藤心として逞しく歩き始めます」と宣言し、芸能活動継続の意向を示唆しています。
法的展開の可能性
加藤心側の弁護士は「誤った情報の流布・拡散や誹謗中傷等については法的措置を執る」と警告しています。今後、訴訟に発展する可能性も否定できません。
まとめ
今回の問題は、アイドルと事務所の関係性、特に「活動休止」や「体調不良」という発表の透明性について、業界全体に問題提起をしています。
現時点では双方の主張が対立しており、第三者が真偽を判断するのは困難です。今後の法的展開や、事務所側からの詳細な説明があるかどうかに注目が集まります。
本記事は双方の主張を公平に紹介することを目的としており、どちらかの立場を支持するものではありません。