【徹底分析】ENHYPEN「DARK MOON」アニメ、放送3週間の成績と評判を数字で検証

2026年1月9日に放送が開始されたTVアニメ『DARK MOON -黒の月: 月の祭壇-』。ENHYPEN(エンハイプン)のメンバーをモデルにしたキャラクターが登場するこの作品は、放送開始から約3週間が経過し、各プラットフォームで評価データが出揃い始めています。

興味深いのは、プラットフォームによって評価がかなり割れていること。Crunchyrollでは4.8点、IMDbでは6.0点、Anime News Networkでは3.5点。この差は何を意味しているのでしょうか。

本記事では、各プラットフォームの数字を並べながら、DARK MOONアニメの現在地を分析していきます。

作品概要と放送状況

『DARK MOON -黒の月: 月の祭壇-』は、HYBEのオリジナルストーリーIPを原作としたTVアニメです。原作ウェブトゥーンは世界累計2億PVを突破した大ヒット作品で、ENHYPENのメンバー7人をモデルにしたヴァンパイアの少年たちと、転校生の少女スハの物語を描きます。

  • 舞台:美しい海辺の都市にある名門ナイトスクール「デセリスアカデミー」。
  • 秘密の7人:そこには秘密を抱えた、冷たくも美しい7人の少年ヴァンパイアが通っている。
  • 転校生スハ:ある日、過去のトラウマからヴァンパイアを憎む少女・スハが転校してくる。
  • 運命の出会い:7人はなぜかスハにどうしようもなく惹かれ、スハもまた彼らと関わる中で心境が変化していく。
  • 展開:街で起こる事件をきっかけに、少年たちの隠された過去や、スハとの前世からの因縁が明らかになっていく。

制作体制と配信規模は以下の通りです。

  • アニメーション制作:TROYCA
  • 制作:アニプレックス(『鬼滅の刃』でも知られる)
  • 全12話、毎週金曜深夜24時放送
  • 配信:80以上の地域で展開
  • 字幕9言語、吹替8言語対応
  • Netflix、Crunchyroll、Amazon Prime Videoほか主要プラットフォームで配信中

ENHYPENが主題歌3曲を日本語で歌唱し、コンピレーションアルバムも1月12日に世界配信。渋谷・ソウル聖水・ニューヨーク タイムズスクエアでの大型屋外広告展開も実施されました。

数字で見る各プラットフォームの成績

放送3週間で出揃った各プラットフォームの評価を一つずつ見ていきます。

プラットフォーム スコア / 順位 特徴
Crunchyroll 4.8 / 5点 グローバルアニメ配信最大手。非常に高評価
MyAnimeList Ep1: Trending #10 → Ep2: #7 話数ごとに上昇傾向
IMDb 6.0 / 10点 映画・ドラマ全般のレビューサイト。中程度の評価
ANN Preview Guide コミュニティスコア 3.5 アニメ専門メディア。作品としての独自性に厳しい評価
Filmarks ★2.4(2件) 日本の映画レビューサイト。サンプル数が極めて少ない
Naver(原作ウェブトゥーン) 9.78 / 10点 韓国。原作は確固たる高評価

Crunchyroll:4.8 / 5点

グローバル最大級のアニメ配信プラットフォームCrunchyrollでの評価は4.8点(5点満点)。非常に高い数字です。Crunchyrollのユーザーは海外のアニメファンが中心で、英語吹替の同日配信も行われています。Crunchyrollはこの作品を「KPop Demon Hunters」として積極的にプロモーションしており、新規層の取り込みに成功している様子がうかがえます。

MyAnimeList(MAL):トレンド上昇中

世界最大の英語圏アニメコミュニティMyAnimeListでの動向も注目です。第1話放送後、「Now Watching」と「Trending」の両カテゴリで第10位にランクイン。第2話放送後にはトレンドチャートで第7位まで上昇しました。話数を重ねるごとに順位が上がっているのは、ポジティブなシグナルです。

IMDb:6.0 / 10点

世界的な映画・ドラマレビューサイトIMDbでは6.0点。10点満点の6.0は「平均的」な評価です。ユーザーレビューでは「アニメーションが特に素晴らしく、第1話から作品世界に引き込まれる」という声がある一方、一般的な評価としてはまだ伸びしろがある段階です。

Anime News Network:コミュニティスコア 3.5

アニメ専門メディアAnime News Networkのプレビューガイドでは、コミュニティスコア3.5。レビューでは以下の評価が示されています。

好評点:

  • TROYCAの作画品質が安定している
  • キャラクターデザインが優れていて見分けやすい
  • 英語吹替の質が高く、イギリス英語の採用が独特の魅力を出している
  • 主人公スハが共感しやすいキャラクター

批判点:

  • ストーリー自体は特に革新的ではない
  • ホラーというより恋愛コメディに近い
  • 逆ハーレムジャンルの定番要素に留まっている

Filmarks:★2.4(2件のみ)

日本の映画・ドラマレビューサイトFilmarksでは★2.4。ただしレビュー件数がわずか2件のため、統計的に意味のある数字とは言えません。日本国内のアニメファンの間ではまだ認知が広がりきっていない可能性があります。

原作ウェブトゥーン:Naver 9.78 / 10点

比較として、原作ウェブトゥーンの韓国Naverでの評価は9.78点。原作はすでに確固たる評価を得ています。ウェブトゥーンランキングでは、日本・ラテンアメリカ・インドネシア・ドイツの「完結作品」カテゴリで1位、フランスで2位、タイ・北米で3位と、グローバルでも高い人気を維持しています。

評価が割れた3つの理由

なぜプラットフォームによってこれほど評価が割れたのか。分析すると、大きく3つの要因が浮かび上がります。

1. ユーザー層の違い

Crunchyrollの4.8点は、海外のアニメファン、特にK-POPにも親和性のある層が中心です。この層にとってDARK MOONは「K-POPアーティストの世界観がアニメになった」という付加価値が大きい。一方、ANNの3.5は「アニメ評論家」的な視点。純粋にアニメ作品としてのオリジナリティを重視する層からは、「定番的」という評価になります。

2. K-POPファンダムの影響

Crunchyrollの高評価には、ENHYPENのファンダム「ENGENE(エンジン)」の存在が大きいと推測されます。作品に対する期待値と愛着が、評価を押し上げている可能性があります。これは良い意味でも悪い意味でもファンダム効果と言えるでしょう。

3. 作品ジャンルへの期待値ギャップ

「DARK MOON」というタイトルからダークファンタジーを期待した層と、実際の「学園ヴァンパイアロマンス」という作品内容のギャップ。ANNのレビューでも「ホラーというより恋愛コメディ」という指摘がありました。期待値とのズレが、一部の評価を下げている要因と分析できます。

ただし重要なのは、MyAnimeListのトレンド順位が第1話の10位から第2話で7位に上昇していること。これは「見始めたら面白い」と感じる視聴者が増えている証拠と言えます。

HYBEのIP戦略:数字が示すもの

この数字を踏まえて、HYBEの狙いと戦略的評価を考えてみましょう。

そもそもこの作品は、HYBEオリジナルストーリーIP初のTVアニメ化です。HYBEにとっては「K-POPファンダムの外にIPを広げる」ための戦略的プロジェクト。Crunchyrollの4.8という数字は、少なくとも「アニメプラットフォーム上での認知獲得」には成功していることを示しています。

一方で、ANNやIMDbの中程度の評価は、「アニメファン全体を巻き込む」にはまだ課題があることも示しています。ここを突破できるかどうかが、後半クールの見どころです。

今後の注目ポイント

今後の展開で注目すべき点を整理します。

  • Blu-ray/DVD:全4巻、4ヶ月連続リリースが決定。第1巻は2026年4月29日発売予定。アニプレックスオンライン全巻購入特典として「選べるENHYPENアクリルスタンド」が付くなど、ファンダムの購買力を見込んだ設計です。
  • 原作ウェブトゥーン:放送開始に合わせLINEマンガで14話無料公開中。アニメからの原作流入を狙っています。
  • 小説版英語版:Yen Pressから2026年1月に発売。ウェブトゥーン→アニメ→小説の多層展開が進行中です。
  • 他IPへの波及:DARK MOONが一定の成功を収めれば、BTSの「花様年華」やSEVENTEEN関連のストーリーIPもアニメ化される可能性があります。

まとめ

DARK MOONアニメの放送3週間の数字を総合すると、以下の構図が見えてきます。

  • グローバルアニメプラットフォームでは好調:Crunchyroll 4.8点、MALトレンド7位と、特にK-POPファンとアニメファンが交差するグローバル市場で高い支持を獲得
  • 一般層・評論層からの評価は中程度:IMDb 6.0点、ANN 3.5点と、アニメ単体としての革新性には厳しい目が向けられている
  • 日本国内の認知はこれから:Filmarksのレビュー2件という数字が示すように、日本のアニメファンへの浸透はまだ途上

プラットフォームごとの評価差は、K-POPファンダム効果とアニメ単体としての評価のギャップを如実に反映しています。この差を今後の放送でどこまで埋められるかが、DARK MOONの、そしてHYBEのIP戦略全体の成否を左右することになるでしょう。

執筆:OshiLife編集部

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